寝つきが悪い、夜中に目が覚める…1月に眠りが浅くなるのは自律神経だけの問題じゃない!

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1月に入り、寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなどの睡眠の悩みは、自律神経の乱れだけが原因ではないことをご存じでしょうか?この記事では、東洋医学や薬膳の視点から、冬の体質変化が睡眠に与える影響を解説。あなたの不眠体質をタイプ別に診断し、体力不足を補い、夜にエネルギーを使い切らないための具体的な薬膳の食事法や生活習慣をご紹介します。冷え対策や心身の安定を図る知恵を取り入れることで、質の高い睡眠を取り戻すための具体的な方法がわかります。

この記事を書いた人

石倉 るみ (公式アンバサダー)

薬に頼らず整える薬膳🌿
栄養士歴18年、薬膳料理教室を主宰するママ栄養士です。
スポーツ栄養インストラクターとして、
家庭でも実践できる「簡単薬膳」を発信しています。
軽度ADHDの息子を育てる中で、心と体を整える食卓の大切さを実感。
同じように頑張る方々に寄り添いながら、健やかな毎日を支える食を提案しています。
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目次

1月の眠りの浅さは冬の体質変化と関係が深い

1月は新年を迎え、忙しさから自律神経の乱れを感じやすい時期ですが、実は眠りの浅さには冬特有の体質変化が深く関わっています。

東洋医学では、季節の移り変わりが私たちの心身に大きな影響を与えるとされています。特に冬は、自然界が静かにエネルギーを蓄える時期であり、私たちの体もそれに合わせて変化しています。

この季節の移り変わりに体が適応できないと、睡眠の質が低下し、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなったりするのです。

東洋医学で考える「冬の養生」と睡眠

東洋医学において、冬は「腎(じん)」の働きが活発になる季節とされています。「腎」は生命エネルギーの源である「精(せい)」を貯蔵し、成長、発育、生殖、そして体の水分代謝や骨の健康を司る重要な臓腑です。

冬の養生では、この「腎」の働きを助け、エネルギーを消耗しすぎずに蓄えることが重視されます。寒さから身を守り、十分な休息をとることで、体は冬の間に次の季節に向けて力を養います。

しかし、この時期に無理をして活動しすぎたり、夜更かしをしたりすると、「腎」に蓄えられた「精」が消耗されやすくなります。その結果、心身のバランスが崩れ、寝つきが悪くなる、眠りが浅くなるといった睡眠トラブルに繋がりやすくなるのです。

冬の夜は長く、本来は深く眠ることで体を休ませるべき時期です。この自然のリズムに逆らう生活は、自律神経だけでなく、東洋医学でいう「気(き)」「血(けつ)」「津液(しんえき)」といった生命活動の根源となる要素の乱れを引き起こし、睡眠の質を低下させます。

あなたはどのタイプ?薬膳から見る不眠体質

1月の不眠は、一見同じ症状に見えても、その背景にある体質は人それぞれ異なります。薬膳の考え方では、個々の体質や不調の原因を突き止め、それに合わせたアプローチで改善を目指します。

ここでは、冬の不眠に陥りやすい代表的な体質タイプをいくつかご紹介します。ご自身の状態と照らし合わせてみましょう。

体質タイプ主な睡眠の悩み冬に悪化しやすい理由
気血不足(きけつぶそく)寝つきが悪い、眠りが浅い、夢を多く見る、朝起きられない、倦怠感冬の寒さで体が冷えやすく、気血の巡りがさらに滞りやすくなるため。体力消耗が激しいとより顕著に現れます。
腎陰虚(じんいんきょ)寝汗をかく、手足のほてり、口や喉の渇き、夜中に目が覚める、落ち着かない冬は「腎」が活発になる時期ですが、陰液が不足していると「虚熱」が生じやすく、体が熱っぽく感じて眠りを妨げます。
心脾両虚(しんぴりょうきょ)考え事が多くて眠れない、夢が多い、食欲不振、疲れやすい、物忘れ冬の寒さで消化器系が弱りやすく、気血の生成が滞りがちになります。精神的なストレスも重なりやすい体質です。
肝鬱気滞(かんうつきかい)イライラして眠れない、寝つきが悪い、胸や脇が張る、ため息が多い冬の寒さや活動量の減少で、気の巡りが滞りやすくなります。ストレスや感情の抑圧も不眠に影響を与えます。

薬膳で改善!1月に眠りが浅くなる悩みを整える食事法

1月に眠りが浅くなる原因の一つに、冬の寒さによる体力消耗や、それに伴う「気(き)」と「血(けつ)」の不足が挙げられます。薬膳では、これらの不足を補い、心身のバランスを整える食事法を重視します。ここでは、体力不足を補い、夜間の不眠を和らげるための具体的な食材選びと、胃腸に負担をかけない薬膳レシピ例をご紹介します。

体力不足を補い「気血」を養う食材選び

「気」は生命活動のエネルギー、「血」は身体を潤し栄養を運ぶ物質を指します。これらが不足すると、身体が冷えやすくなったり、精神的に不安定になったりして、結果として眠りの質が低下することがあります。冬の消耗を補い、良質な睡眠へと導く食材を選びましょう。

身体を温め巡りを良くする食材

冬の冷えは、血行不良を招き、身体の巡りを滞らせます。身体を内側から温め、気血の巡りをスムーズにする食材を取り入れることで、心地よい温かさが得られ、入眠しやすくなります。特に、消化吸収が良いものを選ぶことが大切です。

食材薬膳的効能補足・おすすめの摂り方
生姜身体を温め、発汗を促し、巡りを改善する。紅茶やスープに加える。加熱して摂ると温め効果が増す。
ねぎ身体を温め、発汗を促す。気の巡りを良くする。味噌汁や鍋物、炒め物などに積極的に利用する。
羊肉身体を強く温め、気を補い、冷えによる痛みを和らげる。鍋物や煮込み料理で、他の温性食材と一緒に摂る。
鶏肉気を補い、身体を温める。胃腸を丈夫にする。スープや煮込み料理で、消化しやすいように調理する。
くるみ腎を補い、身体を温める。おやつとして少量摂るか、料理に加える。
かぼちゃ気を補い、胃腸を温める。煮物やスープ、蒸し料理で甘味として取り入れる。

精神を安定させ「心」を養う食材

東洋医学では、「心(しん)」は精神活動を司ると考えられています。心の機能が乱れると、不安感やイライラが生じ、眠りが浅くなる原因となります。精神を安定させ、心を養う食材を取り入れることで、リラックス効果を高め、安らかな眠りをサポートします。

食材薬膳的効能補足・おすすめの摂り方
蓮の実心を落ち着かせ、精神を安定させる。お粥やスープ、甘いデザートとして利用する。
百合根心を潤し、精神を安定させる。煮物や茶碗蒸し、スープに入れる。
棗(なつめ)気を補い、精神を安定させる。お茶として煮出すか、おやつとしてそのまま食べる。
血を補い、精神を安定させる。ゆで卵や茶碗蒸し、スープの具材として。
牛乳身体を潤し、精神を落ち着かせる。温めて飲む。特に寝る前に少量摂ると良い。
小麦心を養い、精神を安定させる。うどんやパンなど、消化の良い形で摂る。

夜にエネルギーを使い切らないための薬膳レシピ例

夜遅くに重い食事を摂ると、消化にエネルギーが使われ、身体が休まりにくくなります。胃腸に負担をかけず、身体を温め、リラックス効果のある薬膳レシピを取り入れることで、眠りの準備を整えましょう。

胃腸に負担をかけない温かい夜食

寝る前の食事は、消化吸収が良く、身体を冷やさない温かいものが理想的です。胃腸への負担を最小限に抑え、スムーズな入眠を促します。

  • 鶏肉と野菜のあっさり粥: 消化の良いお米と、胃腸に優しい鶏肉、消化を助ける大根や人参などの根菜を組み合わせたお粥です。生姜を少量加えると、さらに身体が温まります。
  • きのこたっぷり温スープ: 低カロリーで食物繊維が豊富なきのこ類をたっぷり使ったスープは、満足感がありながらも胃に負担をかけません。鶏ガラスープをベースに、ねぎや生姜で風味を加えましょう。
  • かぼちゃのミルク煮: 胃腸を温めるかぼちゃを、牛乳で優しく煮込んだ一品。ほんのりとした甘さが、心身をリラックスさせます。

リラックス効果を高める飲み物

就寝前にカフェインを含む飲み物を避けるのはもちろんですが、心身を穏やかに導く薬膳的な飲み物を選ぶことで、より深いリラックス効果が期待できます。

  • 棗と生姜のお茶: 棗の甘みと生姜の温め効果が合わさり、心身を落ち着かせます。乾燥棗と薄切り生姜を煮出して、お好みで蜂蜜を加えても良いでしょう。
  • カモミールミルク: 温めた牛乳に、心を落ち着かせる効果のあるカモミールティーをブレンド。安眠を誘う優しい香りが特徴です。
  • 温かい豆乳: 豆乳は身体を潤し、精神を安定させる効果が期待できます。温めてそのまま飲むか、少量のきな粉を加えても良いでしょう。

睡眠の質を高める薬膳的ライフスタイル

冷え対策と適切な入浴法

冬の寒さは、私たちの身体に大きな影響を与え、特に「冷え」は睡眠の質を低下させる要因となります。東洋医学では、冷えは「気」や「血」の巡りを滞らせ、不眠を引き起こしやすいと考えられています。そのため、日々の生活で冷え対策を徹底し、身体を内側から温めることが重要です。

入浴は、身体を温め、心身のリラックスを促すための効果的な方法です。ただお湯に浸かるだけでなく、薬膳の知恵を取り入れることで、より一層その効果を高めることができます。

対策の目的具体的な方法薬膳的効果
身体を温める足湯や半身浴を習慣にする足元から全身の血行を促進し、冷えを改善。温かい「気」を巡らせます。
リラックス効果を高める生姜や陳皮(みかんの皮)を入れたお風呂生姜は発汗作用で身体を芯から温め、陳皮は芳香成分で気分を落ち着かせ、気の巡りを良くします。
寝つきを良くするぬるめのお湯(38~40℃)にゆっくり浸かる副交感神経を優位にし、心身をリラックス状態へ導きます。熱すぎるお湯は交感神経を刺激し、覚醒させてしまう可能性があります。

入浴後は、湯冷めしないようすぐに身体を拭き、温かい服装で過ごしましょう。特に首、手首、足首の「三首」を温めることは、全身の冷え対策に効果的です。

心身を休ませる夜の過ごし方

夜間の過ごし方は、睡眠の質を大きく左右します。薬膳的な観点からも、夜は身体の「陰」の気を養い、心身を静かに休ませる時間と捉えられています。活動的な日中とは異なり、夜は過度な刺激を避け、心身を落ち着かせるための工夫が必要です。

寝る前の数時間は、以下のようなライフスタイルを心がけることで、スムーズな入眠と深い睡眠へとつながります。

  • デジタルデトックスの実践:就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は、ブルーライトが睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、脳を覚醒させてしまいます。寝る1~2時間前からは、デジタル機器から離れ、脳を休ませる時間を作りましょう。
  • 軽いストレッチや瞑想:激しい運動は避け、身体をゆっくりとほぐすストレッチや、心を落ち着かせる瞑想を取り入れると良いでしょう。これにより、日中の緊張が和らぎ、リラックスした状態で眠りに入りやすくなります。
  • アロマテラピーの活用:ラベンダーやカモミールなどの鎮静作用のあるアロマオイルを焚くことで、心地よい香りが心身をリラックスさせ、自律神経のバランスを整える手助けとなります。
  • 温かい飲み物で一息:カフェインを含まないハーブティー(カモミール、リンデンなど)や、温かい牛乳をゆっくりと飲むことで、身体が温まり、心が落ち着きます。特に牛乳は、トリプトファンという睡眠に関わるアミノ酸を含んでいます。

これらの習慣は、乱れがちな自律神経の働きを整え、心身が自然と休息モードに入れるように導きます。日々の積み重ねが、冬の眠りの浅さを改善し、健やかな睡眠へと繋がるでしょう。

まとめ

1月に眠りが浅くなるのは、自律神経の乱れだけでなく、東洋医学でいう「冬の養生」と関連する体質変化が大きく影響しています。薬膳は、この冬特有の体質に合わせた食材選びや調理法を通じて、不足しがちな「気血」を補い、心身のバランスを整える有効な手段です。身体を温め、精神を安定させる食事、そして夜にエネルギーを使い切らない工夫は、質の良い睡眠を取り戻すための大切な一歩。冷え対策や心身を休ませる夜の過ごし方と合わせて、薬膳的なアプローチを日々の生活に取り入れることで、深い眠りを取り戻し、健やかな毎日を送りましょう。

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石倉 るみ (公式アンバサダー)

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栄養士歴18年、薬膳料理教室を主宰するママ栄養士です。
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