芋名月に学ぶ“秋の揚げ物OK”薬膳の新常識🍠

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「秋の揚げ物は胃もたれするから控えるべき」と思っていませんか?実は、芋名月の時期にこそ試したい薬膳の知恵を使えば、秋の夜長に揚げ物を美味しく健康的に楽しめるんです。この記事では、なぜ秋に揚げ物がOKなのか、消化を助ける油の選び方や旬の食材を使ったレシピ、胃もたれ知らずの食べ方まで、薬膳の視点から新常識を数分で解説。秋の食欲を満たしながら、体調を整える秘訣を学びましょう。

目次

秋の夜長に楽しむ芋名月と揚げ物の魅力

芋名月とは?秋の食欲と体調の変化

日本の美しい季節の移ろいを感じさせる秋。その中でも、ひときわ風情があるのが「芋名月」です。芋名月とは、旧暦8月15日の満月を指し、現代の暦では9月中旬から10月上旬にあたります。この時期は、ちょうど里芋などの芋類が収穫される頃と重なるため、豊作を感謝し、収穫物を供えて月を愛でる風習が古くから伝わっています。「お月見」として親しまれるこの行事は、単に美しい月を眺めるだけでなく、自然の恵みに感謝し、来る冬への準備を始める大切な時期でもあります。

秋は「食欲の秋」とも言われるように、自然と食への関心が高まる季節です。これは、気温の低下とともに体が冬に備えてエネルギーを蓄えようとする、ごく自然な生理現象と言えます。しかし、同時に秋は乾燥(燥邪)が進みやすく、朝晩の冷え込みも厳しくなるため、体調を崩しやすい時期でもあります。薬膳の視点では、この時期の体の変化を理解し、適切な食材選びと調理法で体の内側からバランスを整えることが非常に重要だと考えられています。

秋の要素特徴薬膳的視点からの影響
芋名月旧暦8月15日の満月。収穫への感謝。自然のサイクルと調和し、感謝の心を持つことで心身の安定を促す。
秋の食欲気温低下に伴う自然なエネルギー要求増大。冬への備えとして栄養を蓄える時期。適切な栄養摂取が重要。
体調の変化乾燥(燥邪)の進行、朝晩の冷え込み。肺や大腸が影響を受けやすく、胃腸の機能も低下しやすいため、消化を助け、体を温めるケアが必要。

「秋の揚げ物OK」は本当?薬膳の視点から疑問を紐解く

「揚げ物」と聞くと、多くの方が「脂っこい」「胃もたれする」「カロリーが高い」といったイメージを抱き、健康を意識する上では敬遠しがちな食べ物かもしれません。特に、秋の胃腸がデリケートになりがちな時期に、さらに負担をかけるのではないかと考えるのは自然なことです。一般的な栄養学の観点から見ても、揚げ物の摂取には注意が必要だとされることが多いでしょう。

しかし、薬膳の世界では、意外にも「秋の揚げ物OK」という考え方があります。これは一体どういうことなのでしょうか?一見すると矛盾しているように思えるこの言葉の裏には、薬膳が持つ季節と体質、そして食材の性質を深く洞察する独自の知恵が隠されています。なぜ、秋に揚げ物が「OK」とされるのか、その疑問を紐解くことで、単なる食欲を満たすだけでなく、体調を整えるための賢い選択が見えてきます。次の章では、この薬膳の新たな常識について、具体的なメリットと実践方法を詳しく解説していきます。

芋名月に学ぶ“秋の揚げ物OK”薬膳の新常識

秋の深まりとともに、私たちの体は夏の疲れを引きずりつつ、冬の準備へと移行していきます。この季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期でもあり、薬膳の知恵を借りて体の内側からバランスを整えることが大切です。特に「芋名月」の時期は、収穫の喜びとともに、食欲が増す季節。薬膳の視点から見ると、この時期に揚げ物を楽しむことは、意外にも理にかなっているのです。

薬膳が教える秋の体質と食材選びの基本

薬膳では、秋は「燥邪(そうじゃ)」が優勢になり、空気が乾燥することで、体の内側も乾燥しやすくなると考えられています。特に、肺や大腸が乾燥の影響を受けやすく、空咳、喉の痛み、便秘などの症状が出やすくなります。そのため、秋の薬膳では、これらの臓器を潤し、機能を高める食材を選ぶことが基本となります。

秋の体質に合わせた食材選びのポイントは、以下の通りです。

カテゴリ食材の例薬膳的効能
潤いを与える食材(潤肺)梨、柿、白きくらげ、れんこん、山芋肺を潤し、乾燥による咳や喉の不調を和らげる
気を補う食材(補気)米、もち米、かぼちゃ、さつまいも、きのこ類夏の疲れを癒し、体のエネルギーを補給する
体を温める食材(温中)生姜、ねぎ、唐辛子(少量)、鶏肉冷えやすい体を内側から温め、血行を促進する
消化を助ける食材(健脾)大根、キャベツ、りんご、酵素を含む食材胃腸の働きを助け、消化吸収を促進する

これらの食材をバランス良く取り入れることで、秋の乾燥に負けない健やかな体づくりを目指しましょう。

なぜ秋に揚げ物がOKなのか?薬膳的メリットを解説

「揚げ物は体に悪い」というイメージがあるかもしれませんが、薬膳の視点から見ると、秋に限り、適切な食材と調理法を選べば、揚げ物にもメリットがあると考えられます。秋の乾燥した気候は、体の潤いを奪いやすく、特に肺や大腸が影響を受けやすいと前述しました。油は、この「燥」の性質を和らげ、体に潤いを与える働きが期待できるのです。

さらに、揚げ物によって食材に熱を加えることで、体を温める効果も高まります。これは、秋の深まりとともに冷えを感じやすくなる時期において、体を内側から温めることにつながり、冷え対策にも有効です。また、油によって食材の旨味が増し、食欲増進効果も期待できます。

消化を助ける油の選び方と調理のコツ

秋の揚げ物を楽しむ上で重要なのは、油の選び方と調理法です。薬膳では、油も食材の一部として捉え、その性質を考慮します。

  • 油の選び方: 薬膳では、消化に負担が少なく、体の潤いを助ける性質を持つ油が推奨されます。例えば、ごま油(特に太白ごま油)、米油、菜種油などが良いでしょう。オリーブオイルも良いですが、揚げ物には香りが強すぎることがあります。できるだけ酸化しにくい、新鮮な油を選び、使い回しは避けるようにしましょう。
  • 調理のコツ: 揚げ物をする際は、油の温度を適切に保ち、短時間でカラッと揚げることがポイントです。高温で一気に揚げることで、食材の水分が飛びすぎず、油の吸収も抑えられます。また、揚げる前に食材に薄く衣をつけたり、下味に消化を助ける生姜やニンニクなどを少量加えるのもおすすめです。揚げた後は、しっかりと油を切ることを忘れずに。

旬の食材で美味しく健康に!秋の揚げ物レシピ例

秋の旬の食材は、その季節の体に最適な栄養とエネルギーをもたらしてくれます。これらを揚げ物として取り入れることで、美味しく健康的な薬膳ライフが送れます。

レシピ例主な旬の食材薬膳的メリット
れんこんの挟み揚げれんこん、鶏ひき肉れんこんは肺を潤し、熱を冷ます作用があります。鶏肉は気を補い、体を温めます。
きのこの天ぷら盛り合わせしいたけ、まいたけ、えのききのこ類は気を補い、免疫力を高めます。食物繊維も豊富で、腸の働きを助けます。
さつまいもの大学芋風揚げさつまいもさつまいもは胃腸を丈夫にし、気を補う効果があります。甘味はリラックス効果も。
ごぼうの唐揚げごぼうごぼうは食物繊維が豊富で、腸をきれいにし、デトックス効果が期待できます。

これらのレシピはあくまで一例です。旬の野菜や魚介類を上手に取り入れ、薬膳の知恵を活かした「秋の揚げ物」をぜひお試しください。

秋の揚げ物を楽しむ薬膳ライフ

秋の夜長に楽しむ揚げ物は、格別の美味しさがあります。しかし、胃もたれや消化不良が気になる方もいらっしゃるでしょう。薬膳の知恵を取り入れれば、揚げ物の美味しさを存分に味わいながら、体への負担を減らし、健やかに過ごすことができます。ここでは、秋の揚げ物と相性の良い薬膳食材の組み合わせ方や、胃もたれ知らずの食べ方、食後のケアについてご紹介します。

揚げ物と組み合わせたい薬膳食材リスト

揚げ物は「肥甘厚味(ひかんこうみ)」に分類され、摂りすぎると体内に余分な熱や水分を生み出しやすいと薬膳では考えられています。そのため、揚げ物と一緒に摂ることで、消化を助けたり、体内のバランスを整えたりする食材を選ぶことが大切です。特に秋は「燥邪(そうじゃ)」の影響で乾燥しやすいため、潤いを補う食材も意識しましょう。以下に、揚げ物と相性の良い薬膳食材をまとめました。

食材カテゴリ具体的な食材薬膳的効能おすすめの組み合わせ方
消化促進・健胃大根 キャベツ 紫蘇(しそ) パセリ レモン、柚子、かぼすなどの柑橘類 パイナップル 烏龍茶、プーアール茶大根に含まれるジアスターゼは消化を助け、胃もたれや消化不良を解消します。キャベツのビタミンU(キャベジン)は胃の働きを活性化させ、胃腸粘膜の新陳代謝を促します。紫蘇やパセリは香りで消化を促進し、気の巡りを良くします。柑橘類は油の代謝をスムーズにし、消化を助けます。パイナップルは消化酵素を含み、揚げ物の分解を早めます。烏龍茶やプーアール茶は脂肪の代謝を促進する作用があります。大根は大根おろしとして生で、キャベツは千切りにして添えるのが効果的です。紫蘇やパセリも生のまま、揚げ物の付け合わせやサラダにたっぷり加えましょう。レモンや柚子、かぼすは揚げ物に絞りかけたり、ドレッシングに加えたりするのがおすすめです。食後の飲み物として烏龍茶やプーアール茶を選びましょう。食後のデザートにパイナップルを取り入れるのも良いでしょう。
潤い補給・体質改善里芋 山芋 白きくらげ 豆腐、豆乳 蜂蜜里芋は「脾胃(消化器系)を整え、胃の働きを正常に保ち、水分代謝を促進する」とされ、胃壁を保護するぬめり成分も豊富です。山芋は滋養強壮効果が高く、胃腸の機能を高めます。梨や白きくらげ、豆腐、豆乳、蜂蜜は秋の乾燥から体を守り、潤いを補う「潤肺(じゅんはい)」の働きが期待できます。揚げ物の衣に里芋や山芋を混ぜ込んだり、副菜として煮物や和え物に取り入れたりするのも良いでしょう。食後のデザートに梨を摂る、または白きくらげと蜂蜜を使ったデザートで喉や肌の乾燥対策をしましょう。豆腐や豆乳は、揚げ物と一緒に食べる汁物などに加えることで、全体のバランスを整えやすくなります。
気を補う・温める生姜 ねぎ かぼちゃ きのこ類生姜やねぎは体を温め、気の巡りを良くし、消化を助けます。かぼちゃは体を温め、疲労回復や胃の働きを助ける効果があります。きのこ類は「潤肺」の働きに加え、免疫力サポートも期待できます。揚げ物の下味に生姜やねぎを使ったり、薬味として添えたりしましょう。かぼちゃやきのこ類は、揚げ物と一緒に炒め物にしたり、スープにして添えたりすると良いでしょう。

これらの食材を揚げ物と一緒に、あるいは食前・食後に意識して取り入れることで、薬膳的なバランスが整い、秋の揚げ物をより美味しく、健やかに楽しむことができます。

胃もたれ知らず!薬膳的食べ方と食後のケア

揚げ物を楽しむ上で、胃もたれを防ぐ食べ方と食後の適切なケアは非常に重要です。薬膳の視点から、いくつかのポイントをご紹介します。

消化を助ける食べ方のコツ

  • よく噛んでゆっくり食べる: 消化酵素を含む唾液の分泌を促し、胃腸への負担を減らします。
  • 温かいものと一緒に: 胃腸を冷やさず、消化機能を活性化させます。温かいお茶やスープを一緒に摂りましょう。
  • 野菜を先に食べる: 食物繊維が豊富な野菜を先に食べることで、油の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑える効果も期待できます。
  • 消化を促す食材を積極的に: 大根おろしや千切りキャベツ、レモンなどを揚げ物と一緒に食べるのは、まさに薬膳的な知恵です。これらは消化酵素や胃腸の働きを助ける成分を含んでいます。
  • 食べ過ぎない: 当たり前のことですが、胃腸に過度な負担をかけないよう、適量を心がけることが最も大切です。

食後の薬膳的ケア

揚げ物を食べた後のケアも、胃もたれを防ぎ、翌日の体調を良好に保つために重要です。

  • 消化促進のお茶を飲む: 烏龍茶やプーアール茶、陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)を使ったお茶は、油分の消化を助け、気の巡りを整える効果が期待できます。食後にゆっくりと温かいお茶を飲む習慣をつけましょう。
  • 胃腸を休ませる: 食後すぐに横になるのは避け、軽い散歩などで体を動かすと消化が促されます。ただし、激しい運動は避けましょう。
  • 翌日の食事を軽めに: 揚げ物を食べた翌日は、胃腸を休ませるために、おかゆやうどん、野菜中心の消化に良い食事を心がけましょう。
  • からだの右側を下にして横になる: 胃の構造上、食後にからだの右側を下にして横になることで、食べ物が十二指腸へスムーズに送られやすくなり、胃もたれ対策に役立つと言われています。
  • 罪悪感を持たずに楽しむ: 薬膳では心の状態も大切にします。「美味しい」「楽しい」という気持ちで食べることで、消化吸収も良くなると考えられています。

これらの薬膳的な食べ方と食後のケアを取り入れることで、秋の揚げ物をより心身ともに満足のいく形で楽しむことができるでしょう

まとめ

芋名月の頃、秋の揚げ物は薬膳の知恵を取り入れることで、むしろ体に良い影響をもたらすことが分かりました。薬膳では、消化を助ける良質な油の選び方や、旬の食材を組み合わせることで、胃腸への負担を軽減し、栄養を効率良く摂取できると考えます。例えば、ごま油や米油を使い、大根おろしやレモン、香りの良い薬味と共に楽しむことで、胃もたれを防ぎ、秋の味覚を存分に味わえます。この秋は、薬膳の視点を取り入れた揚げ物で、心身ともに豊かな食卓を囲みましょう。

この記事を書いた人

石倉 るみ (公式アンバサダー)

薬に頼らず整える薬膳🌿
栄養士歴18年、薬膳料理教室を主宰するママ栄養士です。
スポーツ栄養インストラクターとして、
家庭でも実践できる「簡単薬膳」を発信しています。
軽度ADHDの息子を育てる中で、心と体を整える食卓の大切さを実感。
同じように頑張る方々に寄り添いながら、健やかな毎日を支える食を提案しています。
【体質別相談はこちら】
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